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風俗課に配属されました

第77章 カノジョのふりを頼まれました②

鬼塚主任のペースに合わせ
お互いにほぼ無言で生ビールを飲んでいた。

「若菜。次は焼酎でいいか?」
「ゆっくり腰を据えて飲めるものであれば
何でもいいです」

生ビールを飲んで疲れるって……初めて。

「それよりいい加減、婚約破棄の経緯を
聞かせてもらえませんか?」

千尋さんは婚約破棄という一大事を
どうしてあっさり受け入れたのだろうか。

それに何か言いたげだったし。

それを制するかのように
あの場を去った鬼塚主任のことも気になる。

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