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風俗課に配属されました

第77章 カノジョのふりを頼まれました②

「僕の好きな女性です。誠に勝手で
申し訳ないのですが千尋さんとの婚約を
破棄させて頂きたくお願いに参りました」

父親は怒り心頭で顔を赤らめ
母親はすすり泣く。

ホテルのラウンジを話の場に
選んだということは
御両親が感情的になり
自棄を起こさない為だと思えてきた。

そこもきっと鬼塚主任の計算。

「帰るぞ」

父親が席を立つと
その様に習うように
母親も立ち上がったが
千尋さんだけは俯いた状態で
腰を上げずにいた。

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