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知らない世界

第34章 覚悟

「痛っ!」

「潤、大丈夫か?」


一人の人が駆け寄ってきた。


「あっ、すみません大丈夫です。
あまりにもびっくりしちゃって」

「おいおいマジか。
お前には男を引寄せる何かがあるんだな」

「俺何にもしてねぇよ」


この組の人達って、どうなってだよ。
てかヤ○ザだよね。
血なまぐさい世界の人達だよね。
だけどみんな・・・みんなじゃないけど俺に惚れてるって、どういう事だよ。
俺マジ何にもしてないよ。


「そろそろ部屋行って休め」

「うん。
あのさぁ翔さん・・・」

「何だ?」

「・・・うぅん、何でもない。おやすみ」


自分の部屋に戻り、ベッドに入った。
翔さんの顔を見ると、やっぱ何も言えなくなるよ。


「潤、大丈夫か?」

「はい、ありがとうございます。
本当に迷惑ばかりかけてすみません」

「なぁ潤、俺が言える立場じゃねぇけど、今回の事で何か責任を感じてるんだったら、そんな必要ないから」

「組と関係ない俺が、こんなにもみなさんによくしてもらって、本当に申し訳なくて・・・」

「多分組のもうみんな、お前の事、仲間だと思ってるんじゃないかな?
仲間というよりやっぱ・・・可愛い弟かな?
さぁ、もう寝ろ」

「はい」




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