TIME is MONEY
第2章 scene Ⅱ
無理矢理飲まされたせいで、俺は眠ってしまったらしい
気が付いたらベッドの上にいた
幸い気持ち悪さとかはなくて、何となく体は怠いけど
後片付けが気になって、起き上がる事にした
「あれ…」
リビングは綺麗に片付けられ、そこにいたのはパソコンを見つめている雅紀1人の姿
「あ、起きた?」
俺を見つけた雅紀がさりげなくパソコンを閉じた
…そう言えばこいつ、俺にパソコンの画面見せた事ないな
いつも、俺に気付くと閉じてしまう
前に履歴を探ろうと思ったらしっかり削除されてて
ユーザーロックもしっかり掛けてある
どうせこいつの事だからエロサイト辺りだろ、なんて思ったけど
それはオーブンの方で堂々と残してあるから、違うらしい
「かず、コーヒー飲む?」
「いや、水でいい」
ちょっと気持ち悪さがあるから、コーヒーは飲みたくない
「…あれだけ飲まされたらね」
雅紀が笑いながら、グラスに水を入れてから氷を落としてくれた
「はい」
「サンキュ」
椅子に座って、水を口にすれば
冷たくて喉が喜んでるのが分かる
「翔たちは?」
そう言えば見当たらないし、やけにシーンとしてる
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