無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

『忘れようって思って…
忘れる必要なんか、どこにもないよ』


『～～～～っ…』





『自分のキモチねじ曲げて
時分を騙そうとすればするほど苦しいんだよ

人は騙せても、自分は騙せない…

そりゃぁ辛いこともガマンも
たくさんある

だけど、せめて自分の心は
解放して…自由でいて、いいんだよ？』





『じゃぁ私・・・っ、このままで
いいのかなぁ・・・っ』




『ふふふ……ウン、いいんだよ♪』



ゆるっと…目がゆるんで
涙がおちた



『ﾊｧ～♪アンタまだまだ若いんだし
これからたくさん恋愛するかもしれないし？

しなくてもイイ…ずっと一人の人を
想ってたってイイし

ま、あたしとしては…いつか
〃なによあんなヤツ～～！〃って

アイルが笑って言える日が来るのも
望ましいけどさっ♪』




『ぁ・・・あんなやつ…？』




『ふふっ、そう！…あんなやつ～～！って』


マナさんが
ブンっと拳を突き出して笑う





『私・・・このままでもいいんだ』




『ウン・・・そうだよ♪』








このままでも・・・それなら私・・・




『あんな・・・やつ・・・』





『ﾌﾌﾝ・・・そ、あんなやつ～～…って♪』








それなら私・・・



『あんなやつ・・・私・・・

あんなやつ・・・

私・・・大好き・・・かも・・・っ』






『ふふっ・・・ウン…』





涙腺が崩壊して私は
マナさんにしがみついて泣き続けた


キモチを…心を…解放して






『男にとって都合のイイ女に

なるんじゃないゾォ～～アイル・・・♪』



『うっ…うっ…ちが・・・

すき・・・だった

すきになった・・・それだけ』




『ウン…ウン…』







初めての・・・ことだった






初めて人を

本気で、本当に好きになった





恋愛なんて永遠に縁がない

必要ない

したくもない、と思ってた私が




人を好きに・・・


苦しいほど人を好きになって





そして迎えた失恋・・・




大失恋だった