
Best name ~ 追憶 ~
第4章 ひとりに・・・しないで
自転車を降りた私は
頭の中に浮かぶものを振り切るように
自宅に駆け込んだ
『ハァっ・・・ハァ・・・っ』
そこで私はついに…
私の目から涙がおちた。
ポタポタ…ポタポタと・・・
とめどなく…
私の部屋にあったのは…彼のスウェット
私の部屋に来ることはあっても
泊まることは殆んどなかったから
あまり彼の物は置いていない…
そんな中の盲点
うっかりしていた
一緒に部屋でくつろいでいた時の
部屋着やパジャマにしていた彼のスウェット…
どうしよう・・・
鍵は返してしまった
どちらにしても勝手にお家に上がって
置いてくることは出来ない
届けようか…
いや……送ればいい
なんて、考えるうちにも
ポロポロと涙がこぼれる・・・
彼のスウェットをたたんでカゴに戻し
シャワーを浴びた
ゴシゴシと顔を洗って
涙を洗い流す
そしてまたハッとする・・・
私の首にキラリと光るもの
彼が…お守りと称してくれた
ネックレス
彼がつけてくれた時から
一度も外していない
控え目なダイヤがチラッと光る
自然で目立たない…
まさしくお守りそのもので
私の…体の一部のようになっていたもの
『ハッ・・・』
まだ・・・
外すことが出来なかった
どうしよう・・・どうしよう。
忘れなきゃ・・・忘れなきゃ・・・。
私は気付いてしまっていた
私のまわり…
生活感…環境には・・・
私がいる空気の中には
至るところに
リョウキがいた、ということ。
今の私には…
今の私をつくってくれたのは
リョウキだってこと・・・
頭の中に浮かぶものを振り切るように
自宅に駆け込んだ
『ハァっ・・・ハァ・・・っ』
そこで私はついに…
私の目から涙がおちた。
ポタポタ…ポタポタと・・・
とめどなく…
私の部屋にあったのは…彼のスウェット
私の部屋に来ることはあっても
泊まることは殆んどなかったから
あまり彼の物は置いていない…
そんな中の盲点
うっかりしていた
一緒に部屋でくつろいでいた時の
部屋着やパジャマにしていた彼のスウェット…
どうしよう・・・
鍵は返してしまった
どちらにしても勝手にお家に上がって
置いてくることは出来ない
届けようか…
いや……送ればいい
なんて、考えるうちにも
ポロポロと涙がこぼれる・・・
彼のスウェットをたたんでカゴに戻し
シャワーを浴びた
ゴシゴシと顔を洗って
涙を洗い流す
そしてまたハッとする・・・
私の首にキラリと光るもの
彼が…お守りと称してくれた
ネックレス
彼がつけてくれた時から
一度も外していない
控え目なダイヤがチラッと光る
自然で目立たない…
まさしくお守りそのもので
私の…体の一部のようになっていたもの
『ハッ・・・』
まだ・・・
外すことが出来なかった
どうしよう・・・どうしよう。
忘れなきゃ・・・忘れなきゃ・・・。
私は気付いてしまっていた
私のまわり…
生活感…環境には・・・
私がいる空気の中には
至るところに
リョウキがいた、ということ。
今の私には…
今の私をつくってくれたのは
リョウキだってこと・・・
