
Best name ~ 追憶 ~
第2章 私の希望
強硬手段……懸命な判断…
後者だ。
置かれた状況で私しかいない
私がやるしか。
緊急事態……ごく当たり前の判断だ。
ボヤボヤしていたり
私が逃げ出したりしたら
大切なお客さんの、大切な愛犬が
命を落としてしまうかもしれない。
『手、消毒して〃準備〃してこい、早く』
ソウタさんの言う準備とは…
そういうことだ。
私は大急ぎで走り
発作を抑える薬を先に飲む。
支度をして補佐に入った。
「倒れるな」と
ソウタさんに念をおされる。
ソウタさんは、それは冷静に
手際よく処置を進めた。
なんとかたってるだけのような私には
最低限のサポートだけを指示して。
それでも手が震え、目を反らしてしまう私に
怒声がとぶ。
当たり前だ。
やるべきことはサポートすることで
ジャマをすることではない。
ソウタさんは急患に加えて
使い物にならない助手まで気にかけながら
事を進めなければならない…。
どれ程のプレッシャーだろう……。
大事に至らず無事に終了…
お客さん……患者さんを
無事に帰すことができた。
なんとか……立っていられた。
緊張のとれた私は
一気に視界がモヤで暗くなり
スゥーっと意識が遠のいた。
後者だ。
置かれた状況で私しかいない
私がやるしか。
緊急事態……ごく当たり前の判断だ。
ボヤボヤしていたり
私が逃げ出したりしたら
大切なお客さんの、大切な愛犬が
命を落としてしまうかもしれない。
『手、消毒して〃準備〃してこい、早く』
ソウタさんの言う準備とは…
そういうことだ。
私は大急ぎで走り
発作を抑える薬を先に飲む。
支度をして補佐に入った。
「倒れるな」と
ソウタさんに念をおされる。
ソウタさんは、それは冷静に
手際よく処置を進めた。
なんとかたってるだけのような私には
最低限のサポートだけを指示して。
それでも手が震え、目を反らしてしまう私に
怒声がとぶ。
当たり前だ。
やるべきことはサポートすることで
ジャマをすることではない。
ソウタさんは急患に加えて
使い物にならない助手まで気にかけながら
事を進めなければならない…。
どれ程のプレッシャーだろう……。
大事に至らず無事に終了…
お客さん……患者さんを
無事に帰すことができた。
なんとか……立っていられた。
緊張のとれた私は
一気に視界がモヤで暗くなり
スゥーっと意識が遠のいた。
