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腐男子恋愛日常-parallel world-

第10章 ~歩の嘘~

僕は、きみに嘘をついた…。

両親は、出張であと4日は帰って来ない…。

多分、それまで僕の精神は持たないだろう…。

恐らく、真なしでは駄目な身体にされて、身も心も支配されて研磨君を拒絶してしまうかもしれない…。

仮に、両親が帰って来るまで僕の精神が持ったとしよう…。

両親が、僕の言う事を信じて真を引き離してくれても、真は僕の事を諦めるような子じゃない…。

きっと、僕と一緒にいるためにどんな手でも使って、戻って来るだろう…。

邪魔する者は、たとえ両親相手でも…。

さらに、次は僕に自由はないだろうね…。

僕の事で、これ以上は真に暴走してほしくない…。

誰かを傷つけたり、罪を犯したりしてほしくない…。

真が生きてる限り、僕は真の影に怯えて生きていかなければならない…。

「……。」

僕は、台所へ向かって包丁を持ち出す。

「あとは、ライターと油とガソリン…。」

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