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腐男子恋愛日常-parallel world-

第10章 ~歩の嘘~

もはや、真には俺と歩の言葉は届かない…。

「ねえ、研磨さん
兄さんと別れて、僕に兄さんを返して下さいよ」

「ふざけんな!
そんな事、出来るわけねえだろ!!」

「そうですか……それなら、仕方ないですね…。
兄さんを返してくれれば、腐男子友達でいれたのに残念です…。」

真は、両袖を捲って腕につけてるモノを外し、床に置いたあと同じくズボンの裾も捲る。

もしかして、重りか…?

両腕と、両足につけてたモノを外して床に置き、真は俺を見てニヤッとする。

「お気づきかと思いますが、両腕と両足につけてたのは重りです
ですので、今から本気で研磨さんと戦います!」

-歩視点-

「真、もうやめて!」

僕の言葉も届かず、真は今までよりも素早い動きで研磨君に向かって行く。

「はあッ!」

「ぐッ…!」

真の拳が、研磨君のお腹にヒットする。

「せいあッ!」

「ぐわあっ…!」

「研磨君!」

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