テキストサイズ

Baby love

第24章 動き出す。




“ 帰り、迎えに行くよ。”



“ 何時になるか分からないし、いいよ。”



即効で拒否の返信。
くそっ。



“ 帰ったら電話して。”



“ 遅くなるから。メールは入れとく。”



“ 24時までには帰れよ?!”



“ ガキじゃないんだから”



S「ガキじゃなくても24時に解散しろよ!」



彼氏持ちなんだぞお前は!!
男除けの指輪でも買った方が良いかもしれんな・・・



“ 24時解散だぞ!”



“ ウザい。もう寝ろよおじさん!”



S「おじさん?!
てか寝ろってまだ21:30!!」



その後、メールを返してくれなくなった潤。
失敗した。
しつこくし過ぎた・・・



S「でも心配なんだよ〜〜〜っ!!」





結局、潤から帰ると連絡が来たのは25時ピッタリ。
1時間の門限オーバーだった。



メールではなく電話をしてきた潤に、
わざと眠たそうな声で出たのに。
起きて待ってたんでしょ?
なんて可愛い声で言われてしまった。



小悪魔のように楽しげに俺をからかう潤は、
もしかしたら俺が勝手に決めた門限をわざと1時間オーバーさせたのかもしれない。
だって、計ったかのようにきっかり1時間だったんだ。



俺の思うようにはならねぇよって事か。
やっぱり潤は気が強い。



S「敵わなねぇな・・・」



呟いて、ベッドに寝転がる。
俺を追いかけてばかりだった潤が、俺を翻弄している。



S「いいねぇ・・・。」



年下で、美人で気の強い俺の恋人。
でもすぐに頬を染める可愛い恋人。
最高じゃねぇか。



自分がこんなに恋人に惚れ込むタイプだとは思わなかったなと、
思わず1人でクスクスと笑ってしまう。



潤、やっぱりお前は特別だよ。




明日は絶対にお前を守ってみせるから。
俺の結婚相手はこいつだって胸を張って言ってやる。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ