アクアリウム
第2章 ダイオウグソクムシとの恋
「きゃあああああ!!」
鼓膜をつんざくような悲鳴が一斉に聞こえた。
そのあとに子供の鳴き声。
「うわーん!こわいよぉお〜…」
此方を睨み付けながら、保護者は子供を抱えてふれあい広場を離れていった。
「……みんな行ってしまったな…」
呆然とするなか、私が沈黙を破った。
だな、と同意をする高田。
本当に、もしかしたら、高田はクビになってしまうかもしれない…。
「すまない……高田…」
上擦らない様に、涙を堪えて謝る。
「なにがだよ…」
ぐるりと視線が変わり、目の前に高田がいる。
「なんつー顔してんだ」
フッと笑い、頬に小さくキスを落とされた。
それから…
「ここ、苦しくない?」
さっきとは違う、優しい言葉。
熱を持ったままのそこを手のひらで包まれた。
「ゃ、ぁうっ…!」
「ははっ、かーわいい…」
ぺろりと舌舐めずりをし、手の動きを加速させてゆく。
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