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Best name

第32章 最高の名前

『アイル・・・

ちっとも食べてないじゃないか…』




『ぇ・・・ううん』





『口に合わないなら

好きなものをたのみなさい…』




『私・・・そんな
好き嫌いなんてないよ…。

……パパが・・・実は
ピーマンキライだってことくらいは

知ってるけど・・・』





『……ぅ…💧』





(笑)




まだ少しぎこちなくも…
次第に会話の増えてくる父娘を
オレはしばらくながめていた。






『リョウキは本当にスポーツ万能なんだよ』


『ほぉ・・・。

ふふ・・・いやに納得だな。』




『ふふっ・・・パパみて?

これリョウキの書いた本なの

健康体の作り方。すごくためになるんだよ』






げっ・・・いつの間に💧;。




『へぇ……なんか尻込みしてしまうなぁ』





『いや・・・お父さん

それ確実にオレのセリフですって…』




『はははっ…未知の世界だなぁと思ってね

娘もだが、あまりスポーツに縁がなくてね

私も学生の頃にテニスを少ししたくらいで』



『テニスですか!なんかわかります(笑)』



無駄に似合いそうな(笑)




『あ、パパ!そうだ私ね…

自転車のれるようになったんだよ?』




『『ぷっ・・・』』





これにはオレも

ソウタさんも吹いてしまうが…






『そうかそうか…すごいじゃないか』




(笑)




『それもリョウキに教えてもらったの。

・・・~~パパは?』





『・・・』






『『ぷっ…』』




〃あ、やべぇ〃



『ふふっ…パパまだ乗れないんだ?(笑)』





『と、父さんは乗る機会がないんだ…』







なるほど・・・確かに父娘だ(笑)







『パパ…ど…どうぞ』


アイルがぎこちなく
お父さんにお酒を注ごうとする



『…父さんは、いいから

カツラギさんとタキガワさんに…』


『ぅ…うん』



『~アイル
いいからいいから
お父さんに注ぎなさい』



『え…?ぅ・・・えぇと』





『ソウタさん、どーぞ(笑)』

『おぅ、わりぃな』




『ぁわわわ・・・』



アイルが一人、右往左往したり








料理も酒も美味い

良い日になりそうだ…。



良かった



本当に…良かった。

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