テキストサイズ

Best name

第32章 最高の名前

ようやく四人そろって…席につく。




『あの・・・リョウキ・・・ごめんなさい』





アイルがテーブルの上のお茶を見て

オレにコソッと耳打ちする。




『クス・・・ゴメンは

もうナシだったろう?』




『ごめん・・・あ・・・ありがとう…』





アイルがすぐに

四人分のお茶を入れてくれた。





お父さんを…そしてその反応をみて

アイルは…少しは

ホッとしたのかな…?




オレも少し安心する。





『ええと・・・改めまして

今日お時間をいただいたのは…』





『・・・・・』





『折り入って・・・・・お話がありまして』




『・・・・・』







オレは・・・内心焦っていて(?)



〃何事も起こらないうちに〃


・・・じゃないが




無意識に・・・事を急いでいた。






それゆえに…ダイレクトに切り出した。








『僕はアイルさんと・・・』





『・・・・・』





『アイルさんと

結婚を前提に

お付き合いさせていただいてます』






『・・・・・』






『ですから・・・

アイルさんのお父さんに…』









いや・・・



だから…




そこ・・・〃無言〃っすか・・・・・!?(焦)









『・・・・・パパ?』




アイルが不安げに

心配そうに

首をかしげて父親の顔を覗きこむ。






『・・・アイルさんとのことを』







『・・・・・・・・いや』










へ・・・・・・・?









〃いや〃・・・って?



イヤって言った…?







今・・・




〃嫌〃・・・って・・・?







やっと喋った・・・・・と思いきや




『イヤ』って?!





オイオイ~~・・・・・・!?







ボ~~っと・・・ではないか



じーーっと…

口元に手を当てて

横目で

じーーっと

遠くを見るアイルのお父さん。






オレ…さりげに

タラ~ンと汗が

流れてんですけど……?




まさかの





〃悪夢〃の始まり始まり~~…♪





・・・・・・・・とか?







やめてくれよなっっ・・・!?



ストーリーメニュー

TOPTOPへ