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Best name

第32章 最高の名前

そしてアイルが
バックにゴソゴソと何かをつめていた。




『???どした・・・ソレ』




何やら小さい包みを壊さないように

上手くバックに入れようと

苦戦してるようだった。






『ぁ・・・コレ。

二人に…ちょっとしたプレゼント』



『へぇ…それはいいな。

ご両親きっと喜ぶよ。

~何あげるの?(笑)』






アイルは…なんだかんだで


と言うか


・・・すごく嬉しそうだ。






少しテレくさそうに

でもニコニコしていて

オレに話をしてくるアイル。




…会いたくなかったワケ・・・ないよな。






会いたかったに・・・決まってる。






『パパには…ネクタイ。
~あげたこと・・・ないの。

いつも、お小遣い貯めてたんだけど…
父の日とかお誕生日とか…近づくといつも

なんか・・・恥ずかしくなって
ついには…買いにいけなくなって。

結局・・・~』





『ぷっ・・・。(昔から変わらねぇのな?)

それじゃ今回は大イベントだな?(笑)』







『ふふっ。…~ママには・・・〃香水〃』




『香水?』







なんとなーく・・・ピンとくるもの…。





『まだ使ってるかな…?

わかんないけど・・・〃コレ〃

・・・ママの匂いなの』






『ふふっ・・・ママの匂いかぁ。(笑)』






『ママ、私が小さい時から
いっつもイイ匂いがしてね…

私それがすごく好きで
ある日・・・マネっこしたくなって…

こっそりママのお化粧台に登りついたの』






『ぷっ・・・💧(笑)』







アイルの・・・・・・・幼少期・・・か。





『数えきれない程のお化粧品があって…

どれだろう・・・どれだろうって

次々にフタ開けて探したの…』






『ウン・・・ウン』






嬉しそうに話すアイルの姿は
本当に微笑ましかった。

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