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Best name

第32章 最高の名前

元を辿れば
泣きついたのはオレだが

ここでソウタさんに
大爆発を起こされては

・・・元も子もない。





『ソウタさん・・・っ』



『・・・~ケッ』




とりあえずソウタさんを必死に止めて
本題に戻ってもらう。




アイルは…無論?
再び目を反らして下を向いてしまっていた。





『フゥ・・・。

~ぁ…~アイル…お前~
もっかい聞くけどなァ

これからの事を…お前
真面目に考えてんじゃネェのかぁ?』







『・・・・・うん』







『したら、なんで・・・

~んな半端な態度とってやがるんだァ?』






『べつに・・・・・』






『〃べつに〃じゃねェ~だろォ!
バカヤロ オメェ~・・・っ

当たり前の大事な事を
なんでちゃんと話さねんだァ?!』






『……必要…ないと・・・思ったから』







ヤンキーモードの

抜けきらないソウタさんを

恐る恐る・・・見守り

オレはアイルの言葉に耳を傾ける。






『私は・・・・・親なんかいない…。

そういうお話・・・する親なんか

私には〃いない〃もの・・・』






『ほぉ~・・・それで?』






『私が・・・そういう話するのは…
ソウタさんだけだもの・・・っ。

リョウキと一緒に住むことも…
ソウタさんに話した。

これからのことも・・・
それで…いいって・・・思ったから』





半泣きなアイル…。





それは

ソウタさんの怒声にか…






それとも

触れられたくない

〃核心部(コト)〃に・・・か…。

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