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Best name

第32章 最高の名前

『・・・・・・・いらない』





ソウタさんの言葉に
アイルの返した・・・第一声。







『・・・・・もう・・・いい』




アイルは、同じ事の一点張りだった。







オレがホッとしたのは僅か数秒で

再び緊張がはしる。






ハァ・・・と
ため息を交えながらも

ソウタさんさんは
アイルに向き合ったまま

意地でも黙らない
と言うように話し続ける。




『アイル……だからな?』





『わかってる・・・・・』




アイルが弱々しく呟く。






『アイル・・・・・ちゃんと聞きなさい』




『わかってる・・・・・から』




『……』















ダンッ・・・・・・!!!








『わかってる・・・・・?

からァ・・・・・ナンだぁ?…』









テーブルを叩く音と・・・巻き舌…。






ヤベ・・・・・。








『何をわかってんだァ~・・・オメェ~?』







マズイ…。




非常に・・・マズイ。






『オんメェ~
ナぁンもわかってねぇだろォが?!

あ"ぁん!?~ナンとか言ってみろ?!
オイ!?ゴラ"ァ"~~~!!』







『・・・・・・』



『・・・・・(汗)(汗)(汗)』









うっわ~~~…





出てるって・・・・・






出てるぜ・・・!?





湘◯の元ヤンキー・・・!!!


・・・(汗)(汗)(汗)







〃マズイ……っ!!〃






今だけはやめてくれソータさんっっ




元も子もねぇ~~……っ







『そっ・・・そーたさん・・・っ!(焦)

そうじゃ…っ、そういう話じゃ…

ないじゃないですか・・・っ』





ソウタさんだって無論
アイルの心境がわからないワケではない。


アイルの事情も、気持ちも


わかってはいても…


アイルのぶっきらぼうな態度に
ソウタさんがついに業を煮やしてしまった。



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