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Best name

第32章 最高の名前

アイルは、あれからも

本業の仕事と
コーチングなど

二足のわらじのオレを
ずっと支えてくれていて



食事から何から、身の回りの事を
いつも手伝ってくれていた。



イヤな顔ひとつせず・・・
幸せだ…とまで言ってくれて。

試合があれば更によろこんでくれて。



そのおかげでオレは…
そうしてやってこれたワケだけど


ただただ
それに甘えてるってのも変なハナシで


せめてと思って
アイルに多少の生活費を渡していた。


ほんとに微々たるものだけど
アイルに何度も断られたけど…


オレとしてはもちろん
そういうワケにもいかないから、と言って

一方的に渡してたんだよな…。



まさかアイル……?



あれを……?






『使って……なかったのか?』




おいおい…なんてやつだよアイル~…



なんて、頭を抱えそうになるオレに




『ううん?
ちゃんと…使わせてもらってたよ?』



『へぃ?』



『いつも…余っちゃってるから…。
その分を貯めてただけ…』




『……?!』







なぁにぃお~~~~ぉうぅ!?💧💧💧







改めて
通帳の額面に目をおとす…。




さりげに目でゼロの数を数えたりして…。





~~いや…




いやいやいや




いやいやいやいや…




あり得ないって~~…。




ぶっちゃけると…


ぶっちゃけだけどな……?


ぶっちゃけ…言ったら~~


















『引越しくらいは…なんとか
ソレで出来るんじゃないかなぁ?』








ってトコだ。


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