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第31章 君の手と僕の手

『もぉ…っ・・・いいよぉっ…』




プイ…っと・・・





アイルが

オレの手をはなして走ろうとする。









・・・あっ…!!











『バカっ・・・危ねぇ・・・っ』








車が……っ。









『っ!!~~・・・・』






『~あぶねーだろっ・・・(汗)(汗)(汗)』






慌ててアイルを引き戻す。







『ご・・・ごめん・・・っ』








アイルの手を・・・握りなおした。









『手・・・・・・はなすなよ』



『うん・・・・・』









はなすなよな?


マジで・・・。






・・・・・・まったく(笑)















マジで・・・・・はなすなよな?



・・・・・・〃ずっと〃。








なんてことのない・・・


ささやかなことでいい






変わらない


小さな幸せを


守っていきたいんだ。






『リョウキ?』

『ん~?』






『ううん・・・なんでもない』


『クス・・・ナンだよソレ…~』











『あのね・・・・・・・・大すき』









『~~~・・・っ』








この先も・・・またその先も


その次も・・・・・またその次も





やってくる新しい季節を




オレは・・・この手を握りしめて







お互いの手を握りしめて



共に・・・歩んで行く・・・。



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