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第31章 君の手と僕の手

アイルが朦朧としながらも
パッと目を開けてオレの方を見る


〃ナニシテルの?〃・・・って顔で


驚いた様子で…


そりゃ…そうだ?



『💧💧💧…(汗)』

『…な・・・』



『あ…いる……(汗)』







や…やぁ・・・アイルチャン♪?

ご機嫌いかが?

これにはだねぇ…深~~いワケが








・・・いや、ちげーだろ?!




えー・・・





いや…落ち着け?!
とりあえず落ち着けオレ!!





『りょぉ・・・・・き?』


『~~~…(汗)(汗)(汗)』



……。


オレは体温計を持ったまま両手を挙げて

降伏のポーズをとった(苦笑)




そして、さっさとアイルの胸元を閉じる




『~~…』

『おきるな……寝てろ』


起き上がろうとするアイルを寝かせて
布団をかけ直した


『りょぉき・・・・・どして?』


『ちょっと、気になったから
それより大丈夫か?
・・・なワケないな。~え…と』



『リョウキ…ゴメン。私…ヘイキ。…私』

『バカヤロ……』





『ぇ…』


『・・・』

〃バカヤロウ・・・〃





つよがろうとするアイルが
とても切ない





〃ごめんな〃


どうしても口に出してしまいそうになる

だけど言わない




オレがそれを言ったら
きっとアイルは気にしてしまう

弱っているアイルに
これ以上気を遣わせたりしたくない





『ん…なんでもない。
~ごはん食べれたの?』



『・・・ん』




…食ってないな?





『食べたいモンある?
食べれそうなモンとか』


『……』







『…だよな💧』


『ごめんなさい・・・』




こんな高熱じゃ
食べ物なんてまず喉を通らない



『病院は…行ったみたいだな?カゼか…?』



一応アイルに聞いてみる



『ぅぅん・・・
よくあることだから。心配ないよ』



『え・・・』



『ぁ…ううん。私…子どもの頃から時々
一年に一回くらい…こゆコトあるの

べつに…病気とかじゃないんだけど
免疫っていうか

季節の変わり目とかに…たまに』




『そっか…』





・・・。

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