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Best name

第30章 それぞれの、生きる場所…

トコトコトコ……って




近くねぇか?



『……アイル?』


『まぁまぁ・・・ドウゾ…』






・・・棒読みだし。





アイルがピッタリとオレにくっついて
ビールを注ぐ




『お疲れさまでした』




〃……。〃





満面の笑顔が・・・反則なんだよっ…。






『ど…したんだよ急に…オマエ』




『それ…。袋…リョウキが開けた後に

こうしろって・・・ワタルさんが』





『あぁ……そう💧』





伊達に・・・

長く付き合ってない友は

さすがである。





悪友(?)の策にキレイにハマり

機嫌の良くなるオレって…





タダのバカじゃねーか…(笑)







そしてアイルが

きゅぅぅ~~っと、オレの腕にしがみつく。




ぴったりと・・・。







『~~~・・・』



『…コレは・・・言われてないよ…』






アイルがそう言うと頬を
オレの腕にピタッとくっつける。




『アイル・・・』



『ほんとに・・・試合

感動した・・・・・・ありがとう』






ホッとしたように
しんみりと言うアイルに

オレは思わずグラスを置いて
アイルの頭に手をのせた。




『…苦労かけたな。

今回は・・・本当にありがとう』



『ううん・・・』




アイルが再びニコリと微笑む。




『りょおき?……気分は?』




『最高・・・』





『・・・・・・良かった』




食事中だというのに

そのまま・・・ぎゅっと抱き合った。






『オレ・・・何かしたい…』


『え?』





『アイルに・・・』



『そゆの・・・いいったら…』





『なんか・・・
ひとつくらい、ないのかよ?
ほしいモンでも・・・なんでも…』





『ない(笑)』






『~~~…』




『ん~・・・あ!じゃぁ・・・・コレ!』





スカッ・・・と



アイルが突然・・・オレの腕をすり抜けて




オイオイ…💧

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