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第30章 それぞれの、生きる場所…

そんな思いと裏腹に
疲労のピークに達していた
オレの体は・・・・・



『申し訳ありません…っ!!!』


仕事で少し・・・・・やらかした。



体は……正直だ

だけど、あってはならないこと



先輩にも
仕事に支障をきたさないことを
厳守でやっているし
他の人達もそうしている

これは・・・マズイ

副業…
というワケではないし
会社にもとりわけ公にはしていない

オレは確かに真剣にやっているけど
人様から…世間一般から見たら
趣味でやっているようなものだ…

仕事に穴をあけるような
やり方をしててはマズイ



始末書…。

久々に書くぜこんなモン

チクショー…。



時間が・・・足りない








『ただいま……』

『おかえりなさい』



家でアイルの顔を見ると…ホッとする



『今日も走り込み?』

『あー…今日はいい』


やるべきことは…やらないと


『腹…へった』

『うんっ…できてるよ』


アイルは栄養の勉強まで
細かにしてくれていて

以前にも増した
栄養バランスの良い料理を作ってくれている

ボリュームも
栄養も満点で食欲をそそる

どんなに疲れて帰っても、これだけは
本当に楽しみになっていたりする



これがなかったらオレ…
とっくにブッ倒れてるだろうな


『…ウマイ』

『ふふ…よかった
おかわりあるから沢山食べて』


あたたかい料理

そのやさしさを噛みしめると

疲労のたまった体に染み渡っていく


『お仕事…?』

書類片手に食事をするオレを見て
アイルが心配そうにする

……カナリ行儀ワルイよな、オレ。

『~ちょっとやらかした。始末書…(苦笑)』

『……大変』


『ハハハ…仕事だ仕方ない
~ワルイんだけど
コーヒー煎れてくれるか?アイル…』

『うん…でも、いいの?……寝る前に』


『うん…。ごちそうさま…!』


やりたいことは

やるべきことを

しっかりやった上でやらないと



しかし・・・眠い

あぁ…キツイぜ

早く終わらせて寝よう……。


『お風呂先に入って?
コーヒー…いれとくから』

『え?…あぁ、うん』

アイルが早々にテーブルを片しながら言う

『ねぇ、PC借りてもいい?』

『~?おぅ』


テーブルの書類を片して少し笑ったアイル

オレは…風呂に急ぐ

体…ダルい

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