
Best name
第30章 それぞれの、生きる場所…
『タキガワです。
今日は宜しくお願いします』
先輩に紹介され、学生達に挨拶する。
コートサイドで……練習風景を見守る
・・・そんな感じだろうか
「〃コーチ〃?~レシーブ
見せてもらえませんか~~??」
クラスに必ず一人はいる
……と言った感じの
言うなればヤンチャそうな部員が
早速オレを呼び止めた
クス・・・・・
ちょっと笑いそうになる。
早速・・・・・・〃洗礼〃とは・・・
『あぁ・・・・・もちろん』
結構な・・・〃歓迎〃じゃないか・・・。
オレはコートに立つ
『じゃ打ってみて?
あ、でも一番サーブ強いやつからな?』
「え…」
ザワっ…
少しどよめく。
ダイチ先輩は
特に何も言わず黙ってみていた
オレと同じように…少し
笑ったようにみえたけど
ズバン・・・っ…
打ち込まれた球を
オレは真っ直ぐに上げる
「ぁ…」
って顔してる部員
『~…今の〃フル〃?~まさかな
アップしてもう一回打ってみて?
…次~?・・・誰か?』
「は・・・・・はいっ」
別の部員が代わってサーブに入る
『・・・。…~ちっとも重さがないな
…じゃ次、こっちからいくぞ~?』
オレはボールを拾ってサーブ体勢に入る
思いきり・・・回転をかけて
バコーン…っ・・・!!
あ・・・サービスエース♪
なんつって。
ニヤリ・・・
オレ…少しばかり血が騒いじまうのは…?
〃性分〃だ(笑)
オレな…
オレ・・・
「マジっすかコーチ!?聞いてねぇっすよ!」
『ハハハ、何がだ?~
現役のやつが何言うんだ~?
頼むぞ、君ら…これからだろ?』
「ポジションどこだったんですか?!」
「スパイク見して下さい!」
「ドライヴ 半端ないっすね!?」
『(笑)…』
少し・・・かなり?
羨ましい…。
オレ…キライじゃないぜ?
青々しくて…
熱くるしくて……
闘争心剥き出しで
オレ・・・
お前らみたいなヤツ…
キライじゃないぜ・・・?
(笑)
