テキストサイズ

Best name

第30章 それぞれの、生きる場所…

シュンを見送って…



お次は・・・



子どもの数倍やっかいな(手のかかる?)



落ち込みまくりの・・・オレの姫。







『アイル……お待たせ。帰るぞ?』




体育館の外で、寒空の下

まんまるく…小さくなってるアイルの肩を

つんつんとつつく。




くるり・・・。






あ・・・〃ショゲた仔犬モード〃だ(苦笑)




目ぇ・・・・・・うるうるって。






『~~っ ごめんなさいっっ…』




半泣き(…と言うか泣いてた後?)

で立ち上がるなり

ガバッと頭を下げるアイル。




『ジャマになることしちゃったり…
まして出しゃばるなんて…っ
ごめんなさいっ・・・!!』


『ふふっ…~アイル?

結果オーライだ・・・?』



厳密には
とりわけジャマなどしていないし



『……どこが?』




『~それより、鼻…大丈夫か?』


『……うん』




『(笑)ったく…ドンクサイやつ

狙ってもできねーぞ、あんなタイミングで』




『……みてたの?』


アイルが気まずそうにうつむく。



『スローでバッチリな(笑)
動体視力いいからオレ』


『~~…。
りょおき……ホントにごめんなさい。
ただでさえ大変だった日に』




『ふふっ…ぶっちゃけ意外と
サポートになってて助かったけどな?』



『ぇ?…』



『シュンのこと・・・ありがと』



『ゎ……私は…べつに』





『〃チームワーク〃は基本だからな…♪』



『え?』




『中々ナイスフォローだったぜ。

クス・・・。サンキュ・・・』




アイルの頭に手をのせる。




『…ほ…ほんとに?……怒ってない?』




『怒ってない(笑)ちっとも

~でもさ…アイルどうして』




『?』


『どうして・・・シュンのこと…』





『どう…してだろう?…つい』


『ははっ!…そっか』


アイルらしいな…。


『わかる……気がしたから…かな』

『うん…?』


『リョウキの思いもだけど…
あの子の…気持ちが…』


『……?』



『わかってるんだけど
中々受け入れられなくて

…だけど気付いてほしくて
助けて…ほしくて

でもそれが中々…言えなくて

りょうきに…先生に

反発するしか
なかったのかな……なんて』

ストーリーメニュー

TOPTOPへ