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Best name

第30章 それぞれの、生きる場所…

『ホラ・・・シュン…!

もう泣くな?男だろ~?』





堪えて・・・繋げば

必ず〃次〃があるのだから。





『~っく・・・ぅん…はい…』





『うん…よしよし

シュンは・・・強いな。

必ず……強い選手になるぞ』





悔しい気持ちは


必ず君を・・・強くするから・・・。





『先生?…おれ…中学行っても
高校行ってもバレーやるから

ケガ…しないで
ずっと頑張るから

先生みたいに強くなって

いつか先生を
オリンピックに連れていくよ!』





『・・・シュン…。ふふっ…

あぁ・・・楽しみにしてるからな!!』









子どもの・・・純粋な


真っ直ぐな思いは



時にこうしてオレの目頭を熱くさせる。






『ホントかも・・・・・』



『???』



シュンがぽつりとつぶやく。





『ホントだ・・・ホントだった』


『シュン・・・・・?』






『あのさ……先生?』




『ん~?』







『先生の……知り合い?』




『・・・・・・??』




『あの・・・

ヘタクソで・・・ドンクサイ

ヘンな名前の・・・おねーさん』







……。




……はて…さて…。






どう答える……?





『あ・・・えっと……なぁ』





『先生、知ってるんなら

頼んでほしいんだけど・・・』




『何をだ???』












『あの・・・おねぇさんに

今度の大会…観に来てほしいって……』






『???』



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