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第30章 それぞれの、生きる場所…

『引退して、遠征だなんだで
飛び回る生活は終えたけどな。

~~コーチングに少し
…熱が入って来てだ…』


『ふふっ…先輩らしくて
いいじゃないですか』



ほんと…変わってない。




『ジュニアみたり
トレーナーの勉強したり

大学の後輩・・・
見に行ったりしはじめたら…な』






殺人的スケジュールじゃないっすかそれ・・・




『…ひ…人手も
足りないワケですね、そりゃ;』




だけどそれは…信頼の寄せられる
先輩だからこそ成せることだとオレは思う。


それだけ人に…必要とされているのだから。




『嫁を置いて飛び回って
やっと落ち着くかと思えば
今度は多忙じゃな~

チヅルにしてみたら
子どももいるってのに

なに考えてんだー?!
ってハナシだろうよ…;。

だから…サポートとか
臨時でコーチングできるやつ
探したりしてたんだ』



『でも…それって、ぇーと
そんな簡単に外部の人間
入れられるモンなんですか?
…会社的に…とか、色々』





『そのへんは俺の口利きと交渉だ。
あとは責任は俺が取る!

あくまで
サポートしてくれるやつが欲しいだけだ。

まだ数人だけどな、俺の仲間だったり
各々別で仕事もってるやつに
手伝ってもらったりしてる

バイトで来てもらったり様々だ
会社にも、とりわけ問題なくやってるさ。

本当に必要な人材をみつけたかったら
広い目でみないと…正直みつからない』



『へぇ…。~あの
だったらワタルとか、どうですか?

オレよりかはアイツのが…仕事上も
その道に関わりも深いし。

オレは……言ってしまえば素人ですよ』




『ハハッ、アイツもな!いいかもな!
良いムードメーカーだしな!?

~しかしなリョウキ、繰り返すが
人には向き不向きがある。

努力でカバーすることも多い傍ら
持って生まれた才ってモンもある。

…ハッキリ言う。
リョウキ…お前は、そのへんが優れてる。

お前ならカバーできる。
たとえ10年ブランクがあったとしてもな…。

俺はそう思う。』




『いや……いやいや…センパイ…オレ』




『~とくにジュニアはな……
指導は本当に難しい…。
大学の時、教室やったりしたろ?
お前が一番上手かった』





オレは…確かに子どもは好きだけど…。


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