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Best name

第30章 それぞれの、生きる場所…

『ホイ…久しぶり~』

『ウィッス・・・・・・・』

『…』



グラスの音が響く。




『~彼女サン?……』


『ぅぁ…っ、ハッ…ハイっっ…』



『ごめんね?突然誘ったりして。
驚かせてしまったね?』




先輩がアイルを気遣って声をかける


・・・すでに不穏な気配…。




『いっ…いぇ、めっそうも
ごじゃいましぇんっ・・・あのっ…』




ロレツが…;💧。



アイル・・・重症だぜ。




『…とって喰ったりしないから(笑)
好きなもの飲んで
ゆっくりしててくれるかな?』



『ふぁっ…ハハハイっ…
かたじけないです・・・はいっっ…』





〃かたじけない〃って…オマエ…(笑)

どっからそんな・・・。





『プ・・・ふふっ』


『~~すみません ;(汗)。
あ~…先輩?とりあえずコイツは
気にしないで下さい?・・・』



『ごごっ…ごめんなさいっっ
私っ…せせ…センパイっ…』




『プッ…フフ…』


マツオカ先輩が段々堪えきれずに笑いだす。




『~アイル?
とりあえずじっとしてろ?……な?』


『ぅ……は…はい…っ』



『……ヨシ』






『~物わかり良くてカワイイ彼女で
羨ましいな?タキガワ♪』






『……よく・・・言いますよ』




そう言う先輩の


お相手というのは・・・・・・










『ダイちゃ~~~ん!!お待たせ~!!』





追って時間差で席にやってきたのは




『チヅル先輩、お久しぶりです』




『わぁ!ホントにタキガワくんだっ!?
もぉ~びっくりしたよ!
まさかこんなトコで会うなんて~!』




ダイチ先輩と同学年…そして

部のマネージャーだった

ちづるさん。





『チヅルさん全然変わらないっスね』


『あらお上手(笑)ありがと!
今じゃ子どもとダンナの子守り(笑)に
追われて、すっかりオバサンよ~♪』






……全くそんなこと・・・ないけどな?(笑)


マジで・・・。




『お~コワッ;💧
だからこうして…ちーちゃんに
嫁孝行してるでしょうに(苦笑)』


『ふふっ…感謝してまーす♪』







先輩夫婦は、久々に

夫婦二人でデートだったみたいだ。



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