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Best name

第30章 それぞれの、生きる場所…

振り向くと・・・誰もいない




……と、いうわけではなくて


視線を下ろす







アイルより……キモチ小柄な女の子


先程のシロタの彼女が立っていた




『ん?…あぁ
~えと…スズちゃん…?て言うの?』


『は・・・はぃ』





ちっちゃい…(笑)身長も、声も。




『うん、どした?』


ビビらせたくはない

少し目線を下ろして

なるべく笑顔(笑)


『あの…よかったらコレ…』

『?』


『指…ケガしてます…』


擦り切れてるオレの指を指して
スズちゃんは絆創膏を差し出していた


『あぁ…わるいね!アリガト』


受けとると彼女はようやくニコリと笑う

ちょっとホッとした



『ぁ…あのぅ…タキガワさん……ですか?』

『え?…うん?』



『やっぱり…。
ぁ…彼が会社に
良くしてくれる先輩がいるって…いつも』

『ふふっ…そうなんだ?』


〃アイツ…(笑)〃



『はぃ。…試合観てるときから…
もしかしたら…そうかなぁって…あっ…
ごめんなさいっ、私…突然』


『クス…いいえ
~これから二人でおでかけ?』




『はぃ。・・・ペットショップに』

『ペットショップ…?』




『ネコを…飼おうかと思って
その~…彼と・・・』

『?…。へぇ~!そうなの?』



どうやら
一緒に住んでる?らしいなコレ(笑)



『飼うの…初めてだから
ちょっと心配なんですけどね
家族が・・・ほしいなぁって…思って…』


『うん!いいじゃない、いいじゃない
…飼うの初めて?…あ~・・・あのさ』


頬を赤くして微笑むスズちゃんは
幸せそうで、すごく可愛かった





『あっ!スズ~!!
先に出ててって…何して~
…って…ちょっと』


彼女を探してシロタが戻ってきた


『ぁ…ごめんなさい』

『スズ~何してんの?!~すんません先輩!』



『クス…怒るなよ
彼女は何もしてねーよ
それよか~シロタ?お前…』


『何スカ?!…』


オレは軽くニヤついてシロタの肩を組む

サヤに戻ったとは……聞いてたけど?(笑)



『そういう事になってんなら言えよ
水クセーな♪?』


『なっ…何がっスカ?!;』



『フフン…リア充か?シロタ~(笑)♪』

『~~~~!?』


・・・と

赤面するシロタは、おいといて(笑)

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