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Best name

第30章 それぞれの、生きる場所…

『アイル?・・・来てたのか』



『ん…。おかえりなさい。

うん・・・ちょっと』



帰宅すると、アイルがいた。




寝てたのか
目をこすってソファから体を起こす



『わりぃな…遅くなって、~明日休みか?』




『そんな、私・・・勝手に来たんだもん。
うん、お休み。
ちょっと届けものに来ただけだから』





アイルがテーブルに積み上げた缶を指した。



ビールやら酒が・・・大量に。




『ソウタさんが
仕事先でいただいたんだって。

お裾分け
リョウキに持ってって・・・って』




『……』







アイルの・・・この









『~・・・リョウキ?』




『……ふふ、・・・・・・アイル』




アイルの・・・この

くったくのない笑顔・・・。





『ん… お酒くさい…~

・・・~いらなかったね(笑)』







『ふふっ・・・うりうり~♪…(笑)。

よしよしアイル・・・もう寝るか』




『~私帰るよ。それ、置きにきただけ』






『ダメ。もう遅いから、外あぶない』





アイルに頬擦りする。






『・・・・・・リョウキといる方が

よっぽど危ないよ・・・・・・(笑)

…ふふっ・・・・・ふふふ』










アイルの・・・この笑顔は








〃奇跡のかたまり〃だ・・・。








オレはそれを知っているから。



それを知っているオレは







本当に〃幸せ〃だから。


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