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第28章 約束と絆

冬の・・・・・・空気の乾いた空…




オレとアイルは



一機の飛び立った飛行機を見送った。












『・・・意外。

…泣かなかったな、アイル?』








『泣かないよぉ…。

~…私が・・・泣いちゃったら
カイトが安心して行けないもん。

それに・・・っ
ちっとも…さみしくも
かなしくもないから。

・・・約束してくれたから。

また会えるから…信じて待つんだ』




そう言うアイルの目からは
止めどなく涙がこぼれていた。





だけど・・・その表情は

晴れやかで

微笑んでいる。







『あぁ…。オレも。信じて待つぜ』





『・・・・・・ありがとう、リョウキ』




『ん?』




『…リョウキのアタマ

周りより・・・飛び出てるから

見つけられた・・・なんて…』






『……あ、そう;💧』





『…じゃなくてっ・・・〃全部〃

・・・・・・・・ありがとう』





アイルの心は

十分に・・・オレに伝わっていたから。






『フフ・・・アイルも
ジョーダンかませるようになったか(笑)
移ったか?・・・〃兄貴〃のが』



『・・・・・・・・かもね(笑)…』







笑い合って手を握り、帰路につく。








『・・・イイ男だよな

反則すぎ・・・お前の兄貴…

~妬けるぜ・・・?(笑)』







『・・・・・・え?』










まだ・・・


アイルに言ってないことがあったんだオレ。




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