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第28章 約束と絆

電話の向こうのソウタさんの声は
ひどく重々しかった。





『あぁ…リョウキ
度々ワルイな・・・
あ~・・・あの…なぁ』





『…クス…なんスカ?どうしたんです?
なんか、煮え切らないみたいな。
~あ、なんかアイルがですね・・・~』







『…〃言うな〃って言われて
オレも一緒になって
騙しちまったんだけどよ・・・』








『・・・え?』










告げられる事実









カイトは・・・今現在




・・・空港に…。












『~…いくらなんでも
アイルのやつがなぁ・・・ってな…。

最後まで「言え」って…
カイトに言ったんだけどな・・・』







ソウタさんもおそらく…

いや・・・間違いなく

カイトの病状は知っている。







だからきっと

カイトの気持ちを汲んだんだ。









『さっきの…アイルの
あんな顔をみてもそうだし

~まあ、アイツなりに迷いつつも
結局言わなかったんだろう…。
カイトの気持ちもわかるんだが

だけどなぁ~ハァ…
オレもさすがに心苦しくてなぁ…』





『・・・・・・』




パーティーの時の
どこか上の空なカイトを…思い返す。







複雑な気持ちで



それでもなんとか平然を装って







アイルの前で笑っていたんだ・・・。






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