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Best name

第24章 One Love

小さな幸せが積み重なって日常になり
空気のような〃毎日〃が出来ていく



あたりまえで・・・尊い
大切な毎日が





ちなみにオレは

アイルの近隣の人…
顧客や病院の近所の人々に

すっかり顔バレして?しまっている


〃アイルの彼氏〃として・・・


目撃だのウワサだの色々みたいだが…
きっかけは

アイルが休みの日や仕事帰りに
明らかに一人分でない食材を
買って帰る姿だとか

そんな
もっともらしいウワサの種だったりと

色んな店や、御近所さんの輪…
近隣ネットワークや恐るべし(笑)


だが…アイルの周りの人たちは
あたたかい

アイル共々オレを…
あたたかく迎え入れてくれてるようだった

オレにとっても顔馴染みの人は増えていく



アイルを迎えに店までの道を歩けば

「あれ?アイちゃん彼?」

『あ、どうも こんちわ』



「もしかして お迎え~?」

『~…ぁ、まぁ~そんなトコです』



少し・・・テレくさい


「うふふっ、あ!そうだコレ…良かったら
持ってって?アイちゃん好きでしょ?
二人で食べて~」


アイルの顧客の女性が
スイーツを渡してくれたり


『良いんですか?…すみません
ありがとうございます。きっと喜びます』


こんなことが結構あったりする








『ただいまぁ~…』

お互いの家に行くときも
〃タダイマ〃と
自然に言うようになっていた

『おかえり。…どした?その荷物…』

『え?あ…うん
八百屋のおじさんがオマケしてくれたの
旬の野菜だよ~?秋の味覚…
ホラ、お芋も沢山。リョウキと食べてってさ』


頂いた野菜を見せてアイルが微笑む


『…二人にしても多すぎやしねぇか?;』

『リョーキおっきいから
沢山食べなさいって事じゃない?
ふふっ。何作ろっか?楽しみ~…』



『ぷっ…。アイルにじゃねえの?
ホラ・・・コレ』

『うん?』



『さっき出たときに
弁当屋のおばちゃんがくれた

〃最近の子は痩せすぎだー!
しっかり食べさせんしゃい~!!!〃

だとさ(笑)』


『ぷ…おばちゃんらしい。(笑)』

『しばらく食いっぱぐれないな』



『だねっ。…~ふふっ
でも本当に太っちゃう』

『も少しぽっちゃりでもいいけどナァ?♪』



オレ達は

あたたかい人たちに

あたたかく見守ってもらっている

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