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『アイル～？･･･ホラ
言わなきゃやめないって言ったろ？
早く言えよ？
最低なんだろ？～大嫌いなんだろ？』

『…』


オレ・・・そろそろ限界だ



アイルの…悲しい顔を見てるのが
作り笑いも顔がピキピキとして限界が近い

焦ってしまって…アイルを
追い詰めているオレがいた

…追い討ちをかける




『…言わないと
このままもっと酷いことするぜ？』

『…』







『アイル…お前いいのか…？
こんな…汚らわしい手に抱かれたい？』

『…』














『いいの？…大嫌いな男に犯されても…』

『……ﾅ･･･ｲ』






『…？』

『……しない』




〃……。〃





『・・・しない。

リョウキは…そんなことしない』




『……』

『リョウキは…絶対にそんなことしない』



ずっと目を反らしてたアイルが…
まっすぐとオレをみる

涙をためて
それでいて力強い目で

オレは硬直してしまっていた


『…脅しで、言ってんじゃねぇからな?!…』


すごんてみるが
メッキがバラバラと剥がれたようなオレの顔は
作り笑いはおろか
表情もガチゴチになる


『･･･似合わないよ』

『……っ？！』

アイルの一言一言にうろたえる

『…そっちこそ
そんな笑顔(カオ)
全然…似合わないよ』

『～～…』



『…ウソばっかり』

涙まじりにアイルが呟いた



『～っ！…ウソじゃねぇ
これがオレなんだ！ドロドロに汚れて
どうしようもない！身勝手で横暴な！
お前にももうわかってるだろ！？』

『……ウソ。そんなのリョウキじゃない』



『…っ！』
『っっ…』

アイルに強引にキスする


『こわいよな？…最低だよな…？！
お前にこんな酷いことして…
早く言ってくれよ？

〃大嫌いだ！二度と現れるな〃って…。

…言ってくれ…たのむから』


『…？！』



限界だった…

これ以上アイルに
こんな酷いことをこれ以上出来ない…
オレには出来ない

早く…早く…ここから離れなければ


『お前の口から…ハッキリと
それを聞けたら
オレは今すぐお前から離れる

お前の前から姿を消して…
二度と現れない、約束する

オレの…自分勝手な…最後の頼みだ
きいてくれ…』

『…。…。』


なんて…甘ったれた事を言ってるんだかオレは…