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第22章 償い

バサッ・・・


レナが続いて
記事のコピーのようなものを投げつける





…アイルの・・・事件の記事。





『~あの子の親、結構やり手で
家はわりと裕福だったみたいね~

育ちよさそうなお嬢って感じ?
一人娘で…チヤホヤされて育ったんじゃん?

…世間知らずっぽい感じみるとわかる~
…けどその娘が〃ソレ〃だもんね。フフッ』



『…レナ、お前
わざわざこんなモン探し出してまで
持ってきたのか…?』




『~あんな、虫も殺さないような
大人しいカオしてさぁ…えげつないよね?

リョーキ一応知ってたんだっけ?
知らなかったら可哀想だなぁと思って
地元の子達に当たってみたの

どう?…改めてみると引いちゃわない?
さすがにさぁ

~ペットの仕事してるらしいけど?
…人間には〃狂気〃剥き出し?とか
~怖すぎだって!アハ

…別れられて良かったでしょ?
後腐れなくさぁ…』




こんな女に・・・

オマエなんかに何がわかるって?

アイルの何が…


オマエごときに

わかってたまるか…




『ふっ・・・
お前さ…こんなモン見せつければ
オレが顔色変えるとでも思ったワケ?

ご丁寧に・・・ふふっ
こんな〃マメ〃なコトしてるとはよ…

ご苦労なこった…。随分とヒマなのな?』


『リョウキ~?』



早速ヘソ曲げたカオ…

相手の反応が思うようじやないとコレか
進歩のない女だ


こんなモンまで用意して
アイルを貶めて

優越感にでも
浸るつもりだったのかコイツは?



『ハハっ…ハハハっ

~オレといた時に
少しでもそのマメさでもあればナァ…

あといくらかは
イイ女にみえたカモな…?プッ』




挑発でもするように
オレはあえてあざけ笑った

だけど…本心でもあった



『ちょっと!何なのよっ!?』



興奮したレナがまくし立てる

あぁ…うるせぇ
ギャーギャーわめくなよ

わかりやすい女

…気の短い女。


『フンっ!…ホントのコトでしょ!?
犯罪者面隠してノウノウとさ!

だから言ってやっただけじゃん!?
厚かましい、犯罪者の分際で

幸せごっこなんかして
後ろめたくないのかって!

そう言っただけよっ!!』



この…女

一体どこまで…



『…ハァー…そんな事まで言ったのかよ…』


もはや話す気も起きない

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