
Kissからはじめよう SO & AN
第55章 愛を叫べ!5 雅紀
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呑み直そう、と言ったものの
結局それは後回しになり、
玄関ドアに施錠した途端、俺は和くんの肩を抱き、唇を重ねた
「んっ・・・」
和くんも積極的に応えてくれるのが嬉しくて
そのまま縺れるようにベッドへ直行してしまう
まだ、俺たちの関係が ただの幼馴染でしかなかった時
俺には結構暇な時間があったから 会おうと思えばいつでも会えた
けど、皮肉なことに、お互いの気持ちを確かめ合った頃から
俺はぐんと忙しくなったし
仕事の性質上 土日が休みってわけでもないから
和くんと過ごせる時間は格段に少なくなった
