
Kissからはじめよう SO & AN
第41章 楽園14 雅紀
14-6
そっと和くんに口づけて、その背中をぎゅっと抱き締める
和くんのこと、
経験あった方がスムーズに行くかも、それでよかったのかも。
なんて無理やり自分を納得させようとしたけど
やっぱり無理だった
そして今、和くんが俺しか知らないこと、俺も和くんしか知らないことが
こんなにも嬉しい
俺の前に、誰かに抱かれた身体じゃなかったんだね
俺の為に、抱かれることを拒んでくれた身体だったんだね
この身体の全部にありがとう、って言いたい
