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えっちの経験値

第11章 抱いてくれますか?

「何ですか?ここ」
「見ての通り自転車置き場だ」
「それくらい分かりますけど」

雨は止むどころか強さを増している。

「で、そこが俺んち」

かなりの老朽化が進んだアパートが
ひっそりと建っている。

「タオルくらいなら貸してやる。感謝しろよ」

笹野は私の有無も聞かずに
再び手を取り走り出した。

アパート脇の階段を駆け上がる。

二階に到着した途端
笹野は急に足を止めた。

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