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ビタミン剤

第38章 愛のある風景


とりあえず、
これ以上は呑ませないようにしておかなきゃ。
それと、翔ちゃんにも一応連絡しとこ?

「アイバカぁーねぇってばぁ
翔さんとはぁ、どんなエッチしてんのぉ?」

「はい?いやいや、もう呑み過ぎ!
そろそろリーダーに連絡して迎えに来てもらう?」


「はああ?
絶対に帰んないからぁ!
だいたいねぇなぁーんにも連絡来てないんらもんっ
あのおっさんはぁ、俺のことなんて
なぁんとも思ってないんらからぁぁぁ」


あーあもう、完全に管巻かれてるし

ニノのこんなからみ酒になるなんて
滅多にないからなぁ
よっぽどリーダーが好きなんだってわかる。

好き過ぎると
ちょっとした事が不安になったりもするし
些細なことで誤解してみたいとかね
できることならはやく仲直りしてほしい?

俺の場合は…
悩みを抱え込みそうになったらすぐに
顔とか態度に出ちゃうみたいで、
速攻で翔ちゃんにバレちゃう。

うまく言葉にできなかったり、表現ができないで
悶々としてたりすると

必ず翔ちゃんはお風呂に誘ってくれて
ぬるめの湯加減でゆっくりと身体の緊張を
解してくれて。お風呂あがりには冷えたロゼを
キスしながら呑ませてくれる。

まず雅紀のくちびるから酔わせて素直にさせないとな

とかなんて、
キザなセリフをかっこいい真顔で囁いてくれて
優しく微笑みながら
何度も角度を変えてロゼ味の優しいキスをしてくれるんだ。

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