
ビタミン剤
第38章 愛のある風景
Aside
すこぶる不機嫌な顔を隠しもしないで
睨みつけるみたいな視線。
まあ、親友としては、ほっとけないもんね
珍しく今夜呑みに誘ってくるから
いいよって返事したら、相葉さんちで
宅呑みがしたいって言い出すんだもん。
適当に酒やらつまみやらは購入したつもりで
レジに並んでると、
やたらアルコール度数のきつい種類をカゴに入れてて支払いはもちろん俺の財布。
呑み始めると、やっぱり
思ってた通りリーダーの愚痴。
一緒に暮らしてみると色々違いもあるし、
趣向や、価値観とかもあるから仕方ないよね
なんて少し大人っぽく返事とかすると
「なにそれ、
そんな台詞アイバカさんじゃねぇし!
やぁらぁしぃんだぁー翔さんの影響でしょ?」
「…違っ…ちゃんと、お、俺だって
色々考えてたりしてるよ?」
そりゃぁ考えだしたって
翔ちゃんと暮らし始めてからだから
つい最近のことだけど。
ニノの目がすわってきちゃってる
参ったなぁ
今夜は翔ちゃんは泊まりのロケだからいいけど
明日には帰ってもらわなきゃ。
一緒に暮らしだしたのは
リーダーとニノの方が断然先だしもうかなり長いし。
俺と翔ちゃんはまだ、半年そこそこの
いわゆる新婚さんラブラブ期間?!
なもんで、帰って来たら、その、まあ
いちゃいちゃ、ラブラブ
2人だけの甘々な時間を過ごしたいもん。
