
ビタミン剤
第32章 ハダカの王様
ミルククラウン
俺に似合うちいさくて真っ白な王冠ねぇ
むぎゅっと抱きしめながら
「キスしていい?」
「えっ…あの、お鍋に…マーボー豆腐…んんっ!」
マーボー豆腐をやたら気にするんだけど
こんなに惚れられてるってわかったら
後回しになんて出来ないや。
情熱的にくちびるをふさいで牛乳味のする
舌で口腔内をかき回す。
「ん…んぁ…んんっ…ふぁ…」
「相葉ちゃんにもミルククラウン似合うよ。
けど、ハダカの王様の恋人なら
かわいい相葉ちゃんもまっ裸にならなきゃ
王冠うーん、それよりティアラかな?
それとも真っ白いベールのほうが似合うかも」
Aside
絶対に誘ったって思われてるよね。
もう、眼差しが慾を持つ雄の目をしてる
でも、この目が見たかったっていうのも
嘘じゃないから…
掴まれた手首が火傷するみたいに火照りだしてる。
射竦められて動けなくなって抱きしめられて
気が付いたら、両腕をしっかり大ちゃんの
背中にまわして抱きついてた。
大切な仲間から
かけがえのない恋人になれた
でも、
まだメンバーにも誰にも2人の秘密の関係のまま
それでも良いんだ
だってこうやってキス出来てるのは夢じゃないから。
