
ビタミン剤
第31章 ウサギ+ワンコ=耳+シッポ
「翔くん、言い過ぎだよ
翔くんだって、後輩に絡んでサービスしてあげてるじゃん。手料理上手な小瀧とかに結婚してぇとか言ったりしたでしょ?」
さらりと翔ちゃんをやり込める潤ちゃん
翔ちゃんもかなり尻に敷かれてるみたい
「うぐぅ…ゔゔ…じゅぅーーんんん」
「お互い様だと思うよ。
ニノだって他番組とかでいろんな人と絡んでたり
するんだからさ。
俺らには画面の向こうの人達を喜ばせる
役割だってあるんだからね
だから、俺はテレビ向けのサービスだと
割り切って考えるようにしてるよ。
だから、翔くんがなにしたって誰かと
絡んでたって気にしないようにしてるんだ。」
ネットでも不仲説とかが出たりすることも
あったりする2人。
番組でもあからさまに不仲だよね?とか
言われて揶揄われたりもしてる。
潤ちゃんの真っ直ぐ伸びた姿勢
翔ちゃんと交わす視線はどこまでも
やわらかくて、愛しいものを見つめる眸
そんな潤ちゃんの肩を抱き寄せて
ありがとなって伝えてる翔ちゃんもホントに
優しい微笑みをしてるから。
思わず涙が出ちゃいそうになる。
「ごめんね、2人とも
すっごくすっごくお似合いだよっ!
俺も、二人みたいになりたいって思うから!」
「ハハッなんだそりゃ。おまえらはおまえだよ。
ガキの頃から二個一みたいでお似合いな
2人じゃねえか。」
「ふふ、相葉ちゃんとニノこそ
仲良しじゃん、そのままでいいと思うよ」
ありがとうって言いながらおもいっきり
鼻水を噛んじゃったら2人とも大笑いするから、
俺もつられて一緒に笑ってた。
