
ビタミン剤
第31章 ウサギ+ワンコ=耳+シッポ
俺とニノだったら
こんな感じにはなれないよなぁ
ツンデレのニノが甘えてくれるのは大抵が
ベッドの上だし。きまぐれで甘えてくれることも あったりするけど、
それでもこんな感じには到底ムリムリ。
「ん?どした雅紀?」
「あ、いやなんでも…
翔ちゃんが意外に甘えん坊だから
なんだなぁってびっくりしちゃって」
「そりゃ潤だから…潤にしか甘えねえし。」
「翔くんはオンとオフのスイッチがはっきりしてるからね。
でも2人で帰る時は車の中で、甘えん坊さんだもんね?」
「潤と2人きりの空間で
甘えんなって言うほうが無理だわ。」
「相葉ちゃんね、
伊野尾とのことでニノが怒っちゃって
攻められて飛び出してきたんだって。」
すると、
翔ちゃんが録画してくれてた
嵐関連のは番組の中から、問題のダンスシーンと 情報番組の伊野尾とのやり取りを探してくれた。
3人で見てみたんだけど
「そらぁ、ニノが怒るもの分かる
俺、潤がこんな事したら、伊野尾のこと
ぶちのめすかもっ」
「うそぉ…だって番組だよ?企画だし…それに」
「それは分かる、けどさ
わざわざ伊野尾のピンの写メを撮って
メールするとか、あれはネェな。
とりあえず問答無用で張っ倒すわ。」
「……ゔ……でもさ、
伊野尾が俺のピンの写メたくさん送ってくるから、
つい俺も、お返ししなきゃって」
「ハイそれ、余計な事ね
後輩にサービス精神なんて必要ねえし」
そんなにぶった斬らないでよ
ガクッと項垂れるしかないじゃん…
