
ビタミン剤
第16章 千夜一夜物語
Nside
ヤバいよ、どうしよう
すんごくうれしい
ニノのおかげかな
思いがけなく翔ちゃんと出かける事になっちゃった
早速翔ちゃんから届いたお出かけプランは
ドライブで横浜まで行ってランチしてからお買い物するって内容
マジでデートみたいだし!
ときめきに似たドキドキする気持ちってこんな感じなのかも、
って俺まるで恋する乙女じゃん
いや、実際片想い中なんだけどね。
落ち着かなきゃ
今日は後輩の風間と違って翔ちゃん相手だもん
ヘンな事言ったり、ダラしない顔とか
うっかり居眠りとかだめだめ!
エッヘヘ
でも、やっぱり顔がどうにも緩んじゃう
予約してくれてたお店のランチコースは
新鮮な魚介類がとっても美味しくって
大型の店舗内のあちこちのお店をゆっくりと見て回りながら
これが1番相葉くんに似合ってるって選んで
くれたパーカーとTシャツをプレゼントしてもらうことにした。
驚きなのは期間限定のイルミネーションの時間までバッチリ調べててくれてるとか、さすがは翔ちゃん。
本当に楽しい時間は早駆けで過ぎてく
夕飯は俺が支払うからって2人で四川風の中華をお腹いっぱい食べて、
俺のマンションまで送り届けてくれるって
言うから運転代わるよっていっても
笑って助手席のドアを開けてくれるから
まるでエスコートされるみたいに座っちゃった
翔ちゃんと付き合う女の子って絶対しあわせさんだよ。きっとものすごく大事にしてもらえるんだろうな、
なぁんてこと考えながら
運転してる翔ちゃんの横顔をちらちら見ながら
流れる音楽に合わせて身体を揺らせていた。
