
ビタミン剤
第14章 day off
ごチンッッ
おでこをいきおい良く額にぶつけてくる
「っ痛ぇぇ…!」
今、かわいい嫁さんに
頭突き食らわされたんですけど…
「俺もその気になっちゃってたからこれで許してあげる。翔ちゃん、おはようのチュゥしよ?」
ニノと俺の唇がくっつくまであとわずか3センチで俺の携帯が鳴りだす
放っておこうとしても
画面表示の妹って見つけたニノが、電話に出なきゃって言うもんだから、しぶしぶ出てみると
嫌な予感が的中
「ったくなんなんだよ、朝早くからっ!」
「…………」
「はあ?なんだそりゃ。
なんで俺がおまえの息子の子守なんぞ!
こっちはさ、久々の休みだっつうの邪魔するんじゃないよ、もう切るから、って……ウワァ!!」
マクラでおもいっきりぶん殴ってくるニノがいて携帯を奪われてしまった。
「舞ちゃんおはよ〜ごめんね、翔ちゃん今起きたとこでさ、機嫌悪くて。
急にどしたの?うんうんうん
なんだそういう事ね、わかった今から2人でそっち向かうから待っててね、じゃあまた後でねぇ。」
はああウソだろう?!
「あのさ、ニノ今からって…俺たち2人だけの…」
「いいでしょ、さ、着替えよ翔ちゃん」
「せっかくの2人の休みに実家なんかに帰るなんてっぜったいっヤダヤダヤダぁぁ!!!」
手足ジタバタしてみっともないもクソもなくて。
かずと2人だけでいちゃいちゃ過ごしかったのにぃってガキみたいにわめき散らしてた。
