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泣き虫ルームメイト AM & 遠回りのルームメイト SN

第85章 遠回りのルームメイト29 ニノ



二人して果てた時には、もう失神する寸前
翔の力強い腕に抱かれて ゆっくりとベッドに寝かされると
もう手足に力が入らず、横になったまま翔を見つめることしか出来ない


翔が手を伸ばし、俺の顔にかかる髪を梳いてくれる
その指の動きが堪らなく優しくて、
この上なく安らぎながらも、喉が、胸が、ぎゅっと小さくなるみたいに切なくなる


こんな時ぐらいしか素直になれない俺だから
もう一度好きだと言いたいけど、
言葉にしようとしても喉が枯れてて声が満足に出ない


・・・俺、どんだけ叫んだんだ?


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