
Perfect Romance
第6章 言えないキモチ
まさか自分が、こっちの道に足を踏み入れるなんて思ってなかった
いや、相葉さんが「恋人」と言う位置付けになったのは確かだけど
…どこまでの感情なのかは、まだ自分でも分からない
メールも電話も、あんなにウザいと思ってた気持ちはなくなった
それこそ、決まった時間になるとちょっと待ち望んでる自分がいる
10分でもずれると、「何かあった?」なんて心配になるくせに
「ごめんね、遅くなって」
って相葉さんが言えば
「別に待ってないから」
なんてそっけなくしちゃって
そして
"俺はそこまで思ってません " って態度に出てしまう
…でもそれは、過去が原因
あの時くらった痛手は、そう簡単には忘れられないんだから
仕方ないとしか言えない
「…でね、今度のお祭り、行かない?」
「あ、え?」
「聞いてなかったのぉ?」
相葉さんが拗ねた
「あ、ごめん…ちょっと考え事してた」
「…もしかして、俺の事、後悔してる?」
「違うよ!してない!」
思わず大きな声を出してしまった
