
Perfect Romance
第21章 さよならは言わない
あの後、思い切り泣く事はなかったものの
俺は相葉さんの腕に抱かれながら、いろんな話を聞いて貰った
話すだけ話したら、いつの間にか眠ってしまって、…相葉さんはひたすら俺の背中を撫でてくれてて
朝、目が覚めた時には相葉さんの姿はそこにはなかった
代わりにテーブルにメモが1枚
《仕事の支度しなきゃいけないから、帰ります》
文字の最後には泣き顔の顔文字付き
そうだ、今日はまだ平日
時計を見たら6時半
…俺も支度しなきゃダメじゃん
なんか、相葉さんに悪い事しちゃったな
多分殆ど寝てないんじゃないの?
自分の事ほったらかして、俺の事ばっかり優先して
こんなんじゃ、俺情けなさすぎる
男のくせに相葉さんに守られてばっかりでさ
もっとしっかりしなきゃ、櫻井さんだって安心して行けなくなっちゃう
「よし!」
自分でパチンとほっぺたを叩いて
後1ヶ月、櫻井さんを安心して送り出せるようにするんだ
泣くのはもう
……出発の日まで、封印!
この日だけは、許して貰おう
