
Perfect Romance
第20章 秘密?の社員旅行
部屋に一人残された俺は、散らばった写真を拾い集めていた
はっきり言わなかった俺が悪いのは分かってる
でもね?言えない事情もあるんだよ?
キスした張本人は全く記憶にないし
社報に載せようとしたのを必死に食い止めて
覚えてない本人には知らないままに…って頑張ったんだ
…だって、あんなの知られてみ?
あの人、マジで壊され兼ねないよ?
嫉妬深くて怒ると本気で怖い恋人がいるのに、誰も止められないよ?
だから俺が、条件を飲んで
写真を引き取って、データも消させたんだ
それはかずであっても、言ってはいけないと思ったのが間違いだった?
かずが、ペラペラ喋るなんて思わないけど
ここはやっぱり、男の意地と言うかプライドと言うか
黙っていようと決めたんだけど…
…かずがあんなに怒るとは思ってなかった
"何ふざけた写真撮ってんだよ" って笑い飛ばされるだけだと思ってた
まさかあれほどに嫌悪感を示して
…嫉妬するなんて、全くの想定外だったんだ
