
Perfect Romance
第19章 HappyHappybirthday!
「あ…ありがと」
目の前の箱を右手で受け取りながら
左手で、鞄の中から「それ」を取り出した俺は
「これ…誕生日プレゼント」
何だか交換会みたいだな、と思いながらも
その包みを相葉さんに差し出した
「マジで…?
ケーキだけでも充分嬉しいのに」
「それとこれとは別だよ
…気に入るか分からないけど」
誰かにプレゼントを渡すなんて事、長い事してなかったから
どんな顔をしていいのか分からない
気恥ずかしいのと、意図は違うけど
俺も貰ってしまった嬉しさが頭の中で入り乱れている
「…俺から、開けていい?」
相葉さんが、俺からのプレゼントを手に取った
「うん、…どうぞ」
開けた時の反応を
知りたいような、知りたくないような
だけど
相葉さんなら例えそれが鉛筆1本でも喜ぶ人だってのは
…分かってる
包装紙を丁寧に外して
現れた箱の蓋をそっと開けた相葉さんは
本当に嬉しそうに、目を細めた
