
Perfect Romance
第16章 告白
「…着替え、置いとくよ?」
シャワーの音の中でも聞こえるように
ドアを挟んで少し大きな声を出す
「…りがとー」
水音に掻き消されるような、かずの返事を聞いて
から
籠の中にそれを置いて
リビングに戻ろうとした時
「……なよ」
かずが何か言ったのが聞こえてきた
シャワーを止めないから、上手く聞き取れなくて
もう一度ドアの近くに戻る
「なに、かず…良く聞こえな…」
「相葉さんも入んなよ」
最後まで言う前に、ちょっと怒ったように繰り返したかずは
…絶対照れてる
ってか、マジで?
一緒に入っていいの?
…入るだけじゃ終わらない自信あるんだけど
かず、分かってる?
明日平日だし、仕事あるよ?
「かず、本当にいいの?」
「来ないならいい!」
もう、知らないからね
それでなくても、今日は胸がいっぱいで
苦しくて
ずっと抱き締めていたいくらいなんだから
「入る!入ります!」
かずのツラかった気持ち、全部俺が奪いとってあげるからね
