
Perfect Romance
第8章 幸せのカタチ
さっきまで指を弄んだ舌が
今度は俺の口内を弄ぶ
「んん…っ」
苦しくて、逃げようとするけど
そんな隙は与えてくれなくて
何度も舌を絡めとられ、収まりきらない唾液が
唇の端から溢れ落ちた
それを舐めとろうと
ようやく相葉さんの唇が離れて
「…っはぁ…!」
息苦しさから解放された
顎に伝う
どちらのとも分からない唾液を綺麗に舐めて
相葉さんが俺を見つめる
その目は
完全に欲情に満ちていて
…どうしたら良いのか分からなくなった俺は
ただ
見つめ返す事しか出来なかった
「かず…かずなり」
「え…」
名前で呼ばれて
思わずドキッとした
「抱きたい…全部、俺のものにしたい」
ストレートすぎる誘い
「待って…」
「愛してる、かずなり」
相葉さんは、俺の返事を聞くよりも前に
ソファーの上に俺を押し倒した
「ちょ…待ってって!」
「…ダメ?」
「ダメって言うか…男同士って…」
どう…やるの?
でも、どう考えてもこの状況は
…俺、組敷かれてるよね
相葉さんは
俺の言わんとしてる事が分かったのか
にっこりと微笑んだ
